ラブハンター
友達っていいもんだって、初めて感じてる。



あのシェアハウスに引っ越してよかった…。



「ハードっ!!ダウン~…」

「もうヘバってんの?」

「休憩!!」



思ったより体力のない陽が座り込み、俺も近くに座る。



持ってきた水を飲んだら、陽の視線を感じた。



「なに?」

「悠大って、あんまり他人に心開かない感じ?」

「別にそんなことねぇと思うけど」

「冷たくフってるらしいじゃん」



陽は学校のことなら何でも知ってるんじゃないかってヤツ。



大半の情報源は女らしいけど。



「断り方がわかんねぇだけ」

「俺なら食っちゃうね」

「俺って好きでもないヤツと、そういうのムリかも」

「純情ボーイなんだな」



どうだろ。



今まで、長くて1年くらいしか同じ場所にいなかったから。



好きな女なんか作ったって、どうせ俺はまた違う場所に行くって思ってたし。



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