ラブハンター
そこそこ名前も顔も知られてる。



高そうな時計とか、キレイめの服装は、昔の面影がないほど。



「お前の私服、ジャージしか見たことなかったんだけど」

「大人になったんだっつーの」

「懐かしい顔~」

「俺の活躍見てねぇのかよ!!」

「大学生もヒマじゃねぇからな~」



昔はスポーツドリンク。



今日はビールで乾杯。



杏里が運んできた料理は、完璧にお任せ。



「で、尚はどう?大学楽しい?」

「大学なんか行ってる意味ねぇけど。最近走り始めた。またサッカーやりたくて」

「大丈夫なのか…?」

「今んとこ。プロ目指すわけじゃねぇからさ」

「何でだよ!!やればいいだろ!!」

「何年サボってたと思ってんだよ。もう、趣味程度でいい」

「また尚とサッカーしてぇよ、俺…」



そう言ってもらえて嬉しかった。



でも今の俺じゃそこまで動けないと思う。



笑ってムリだと言っといた。



「近々人集めるから!!遊び程度に試合でもしよう!!」



冗談だと思ってた。



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