ラブハンター
夜に楽しく踊った俺は、次の日も学校。



朝からもらったラブレターを読む。



返事はメールでくれとか、正直、めんどくさい。



ため息をついた。



「ちゃんと返事しなよ」

「斎藤…」

「別にあたしには関係ないけど」



誰か代わりに断ってきてほしいくらい。



疲れる、こういうの。



「斎藤なら、フられる時になんて言われたい?」

「フられたくない」

「それはそうだけど。でも曖昧な返事で期待させんのも失礼じゃん」

「確かに」

「直で断ってくる」



向かった隣のクラス。



あっ、陽のクラスか。



「陽、木下さんってどれ?」

「木下?ん~と、あっ、あのピンクのシュシュで髪結んでるヤツ」

「ん、わかった」

「なに?告られた?」



うるさいよ。



失恋バレたら可哀想じゃん。



「呼んできて」

「別にいいけど」



廊下に呼び出してもらい、初めて目を合わせた。



へぇ~、カワイイ。



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