ラブハンター
夜になり、そのことを電話でルカに話した。



「1組の須藤って人、中学の文化祭でヒップホップやってたよ」

「マジで!?って、顔わかんねぇけど…」

「朝比奈に聞いてみれば?」

「そうする!!」



陽の部屋に行くと、ケータイ片手にベッドに寝転がってた。



こっちも探してたのか。



「見つかった?」

「数人に当たってみたけどダンスやるヤツいねぇよぉ~…」

「1組の須藤って知ってる?」

「あっ、うん」

「昔やってたっぽい」

「マジか!!須藤までたどり着くか微妙だけど…。陽ちゃんの緊急連絡網だ、許せ、スミレ」



何をするのかと思えば、女に電話し始めた。



白咲が知ったら泣きそ~…。



「俺~、久しぶり!!遊びの誘いじゃなくて、須藤のケータイとか知ってたりする~?」



これでたどり着けるか。



ここはまぁ、顔の広い陽に任せるしかない。



3人に電話をした陽は、須藤の番号を知ってるヤツに連絡を取ってもらうことにした。



「スミレを若干裏切ってしまったぁ~…」

「無駄に女と遊んでたわけじゃねぇな、陽」

「それは言うな、俺は改心したんだ」



だろうな。



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