ラブハンター
その日から、ダンス一色。



毎日部活ざんまい。



「こうやって、ここに足出して」

「ソレだ!!要領さえわかれば俺もできる!!」

「お前、カラダ支えらんねぇじゃん。ガリガリだからすぐ潰れんだよ」

「悠ちゃん、もっとソフトな言い回しを…」

「正直に言っただけだけど?陽、体力もねぇし」

「悠大~…」



部長の毒舌にぶちのめされるけど、久しぶりにのめり込んだ。



そしたら…。



「陽ちゃんなんか嫌いだもん…」



スミレが拗ねた。



かまわなかった俺が悪い。



だけど負けたくねぇし…。



ジャージ作ってもらったり、ソファー運んだり…。



忙しかったんだって。



「怒んなよ~」

「怒ってないよ。でも2週間も会ってないのに、陽ちゃんは平気なの?」

「ごめんなさい…。明日!!」

「デート!?」

「ぶ、部活見にくれば…?」

「バカ陽ちゃん!!」



ブチッと電話を切られた。



こんなに怒ったスミレ、初めてだ…。



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