ラブハンター
これはマズい。



毎日疲れて、連絡すら微妙にしかしてない俺が完璧に悪い。



『明日スミレんち行くから許して?』



何度も送ってったことがあるスミレの家なら知ってる。



よし、明日は部活が終わったら会いに行く!!



そう決めて、次の日は新しいジャージを着て部活。



動きやすいし、何しろカッコイイ!!



「ジャージで部員ゲットできそうだな」

「学校の名前入りだけどな」

「「何事もカタチから!!」」



みんな気が合うらしく、テンションがあがっていつもの倍は動いた。



おかげでヘトヘト…。



だけどスミレからメールこねぇし…。



「今日のメシ俺か~…」

「あっ、俺いらねぇから。スミレんとこ行ってくる」

「了解~」



チャリで向かったスミレの家。



普通の一軒家。



インターホンを押したら、初めて見る人が顔を出した。



「どちら様?」

「スミレさんとお付き合いさせていただいてる、朝比奈といいます」

「スミレの彼氏!?カワイイ顔~!!あがって!!部屋にいるから!!」



スミレの母だと思う。



< 276 / 340 >

この作品をシェア

pagetop