ラブハンター
さて、飲みにでも行くか~。



「尚道くん、うちに来ない?」

「はい…?」

「それともプロは目指さないの?」

「どういう…意味ですか?」

「まぁ、僕の一存じゃ決められないんだけどね。スカウト」



マジかよ…。



こんなことってあんのかよ…。



「まだ調子よくないね。もし、うちに来るなら、全面的にバックアップさせてもらうよ」

「あの、俺…、プロは諦めてるんで…」

「君さ、謙虚すぎるよ。もっとどん欲になりなさい」

「その話し、少し待って…もらえますか?」

「いい返事を期待してる」



その後、久しぶりに会った仲間と飲みに行ったのに上の空。



俺がプロ…。



俺的にはあれで全力だったのに、調子がよくないと言われた…。



俺はまだやれんのか?



夢…見てもいいのか?



家に帰っても、そのことが頭を支配した。



よっさんを待って、深夜過ぎ。



「ただいま」

「話しあるんだけど」

「ん~、疲れたから明日にしねぇ?」

「よっさん、今日俺、スカウトされた」

「は!?ゲーノー人になんの?」



ちげぇよ。



< 293 / 340 >

この作品をシェア

pagetop