ラブハンター
今日の出来事をすべて話した。



「よりによって敵チームの監督ですかぁ~?」

「違うよ、そんなこと言ってねぇよ!!」

「ムキになりなさんな。息子たちが起きるでしょうが」

「マジメに聞けよ…」

「聞いてるよ~。お前は海外行く時以外、他にやらん。以上、社長からの命令でした」

「それって…」

「俺が昔から尚道のファンなの知ってんだろ?プレーすんなら俺の下でやれ!!」



ビシッとそう言われ、不覚にも泣きそうになった。



よっさんはもしかしたら待っててくれたのかもしれない…。



俺がこうなることを…。



「フロントと話してやる」

「でもよっさんなんか…」

「はぁ!?誰に向かって言ってんだよ。今は僕がオーナーなんだよ?君がガキだった頃とは違うのさ」

「超頼もしいよ、よっさん…」



またサッカーができるだけでいいと思ってた。



いや、この先どうなるかわからない。



「俺に感謝しやがれ」

「するっ!!超する!!」



叫び出したいほどの感情は、やっぱり俺が夢みたサッカーができるかもしれない喜びの現れ。



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