ラブハンター
感動しちまうじゃねぇの。



こんな星だらけの夜空、今まで見たことがない。



「陽ちゃん、来てよかったね」

「うん、またスミレと星見る…」



ケントたちのことなんかどうでもよくなって、つい星に夢中になった。



それほどキレイで、心を奪われる。



隣のカップルは言葉もないらしい。



「なんか幸せ…」

「あっ、俺も思った」

「陽ちゃん、お部屋戻る…」

「ん、そうしよう」



ふたりで見てたら、どうにかなっちゃってたかも。



感動してテンションがあがってて、よからぬことがしたい。



キレイに言えば、もっと幸せを味わいたい。



「ケント、先戻るからな」

「俺たちも帰る」

「そ?」



すげー、星効果…。



ケントが若菜っちと手ぇ繋いでる…。



これはまさかのまさか!?



「陽ちゃん、寒くない?」

「ん!?寒い!?」

「肌寒いなぁ~って」

「帰ってから風呂にすればよかったぁ。よし、コレを貸してあげよう」

「えっ!?いいよ!!」



薄いパーカーを脱いでスミレに着せた。



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