ラブハンター
ない知識を最大限に絞り出した。



本当に小さくて壊してしまいそうで。



俺も怖くなって…。



だけど目の前にいる若菜は必死にがんばってくれてる。



愛おしい。



初めてだからうまくなんかできるわけがない。



それでもいいから若菜が欲しい…。



「ケントさっ…痛いっ…」

「ごめん、ムリ…」

「ちょっ、お願いっ!!も…やっ…」



過呼吸になるんじゃないかと思うくらい苦しそう。



でも俺…自分で制御できねぇ。



欲の方が勝る…。



「動かねぇからちょっと落ち着け、若菜…」

「いやぁ…」

「俺もいっぱいいっぱいだ…。やめてやれねぇ…」

「はぅぅぅ~…。がんばり…ます…」



泣いて、苦しそうで。



それでも俺を受け入れた若菜をベッドの中で抱きしめた。



「ムリ…させたよな…?」

「ケントさん意地悪でしたぁ~…」

「ごめんな?」

「でも今、幸せになれました…」

「俺もだ」

「疲れましたね…」



朝までもう少し、一緒に眠ろう…。



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