ラブハンター
『MURAKAMI』の文字と『19』の数字。



俺の背番号…。



嬉しすぎて走り出したいのを我慢。



「もしもし、ケン?」

「ん」

「今日メシいらねぇ!!」

「わかった」

「帰んないかも」

「ん」



とにかく、喜びを伝えたい。



まだ仕事中であろう杏里に会いに来た。



「おぉ、久しぶり!!」

「店長、ご無沙汰です!!」

「ひとりで飲みに来たのか?」

「酒はいらない。軽く食ってくかな。で、杏里いる?」

「杏里…?柴田さんか…?」

「ん、終わるの待ってる」

「はぁ…?」

「付き合ってます」

「えぇぇぇぇっ!?」



ビックリした店長だけど、早く言ってほしかったと言われただけ。



メシを食って、杏里が終わるのを待った。



閉店11時半。



そこから片づけて12時。



「来るなら来るって言って欲しかったんですけど…。みんなに冷やかされたじゃん…」

「早く部屋行こう!!」

「何かいいことあったの?」



大あり!!



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