ラブハンター
すぐに帰った杏里の部屋で、新しいユニフォームを見せた。



「すごっ!!やったね!!」

「早く見せたくて」

「子どもみたい、尚道。背番号はどんな意味なの?」

「千里の誕生日、7月19日っしょ?」

「えっ…?」

「なんつーか、またサッカー始めるきっかけくれたのはふたりだから。それに、ちゃんと俺がふたりのこと考えてるって、カタチにしたかったから」



そこから号泣。



また泣かせてしまった…。



「でもまだまだ試合でれないしね…」

「よくわかんないけど尚道ならやってくれるもん!!」

「よくわからない…?」

「言い出せなかったけど…あたし…サッカーって、ルール知らない」



へっ…?



ルール…知らない…?



「とにかく点数が入ればいいんだよね!!」

「あっ…うん…」

「一応聞くけど、ポジションどこ?」

「ミッドフィルダー…」

「ふぅん…」



オイオイオイ!!



全くわかってない!!



遠い目してんじゃん!!



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