ラブハンター
すごくヤバいって。



「先行っといて」

「まさか陽の客?」

「まぁ、そんな感じ?」

「泣かすなよ。カワイイから」

「はいはい」



泣かしてぇのに。



お前みたいなピュアっぽいの、俺には合わないって。



「えっと…なに?」

「今日もカッコイイです!!」



そう言って俺を満面の笑みで見上げた。



ちょっ、ヤバっ…。



不覚にもドキッとしてしまった。



「俺、たぶん君とはムリだと思うんだけど…。諦めてくれる?」

「あたしの行く末、勝手に決めないでください」

「はい?」

「もしかしたら先輩、あたしにメロメロになっちゃうかもしれないもん…」

「ナイナイ」

「ギャルが好きですか?」

「……そうそう、ギャル好き。スカートとか超短いの」

「ぶぅ~…。頑張ります!!」



また走って逃げた…。



ギャルとか、別に好きってわけじゃねぇのに。



でも今のドキッてのはヤバいな。



アイツ、カワイすぎ。



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