ラブハンター
服なんか、よっさんがくれたヤツを適当に着てた。



それが気になって仕方ない。



陽はチャラいし、尚道はラフ。



悠大か。



初めてノックした悠大の部屋。



コイツは俺と少し似てる気がする。



「ケントさん!?どうかしました?」

「来い」

「はい…?」



訳も分からず着いてきた悠大がキョトンとしてる。



言い出しづらい…。



「服…」

「服!?」

「コレとコレとコレ!!」

「は…?」

「合わせてもおかしくねぇよな…?」



恥ずかしすぎる。



聞かずに勝手に選べばよかったと、今更後悔。



「色、微妙」

「あ!?」

「俺的に、このデニムだったらこっちっスね。あっ、でも俺なら白シャツかな~」

「そうか…」

「デートっスか?ケントさん、顔いいからなんでも似合いそうだけど」

「うるせぇ」

「ははっ!!女子」



悠大って、なにげに毒吐くんだな…。



結構グサッときたかも…。



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