ラブハンター
困った。



やっぱり眠れねぇ。



相手はどんな服を着てくるのかとか、何を喋ったらいいのか。



わからねぇから…困る…。



明け方、焦って焦って、一睡もできないまま駅にやってきた。



うわっ、いるし…。



「猫さんっ!!」

「わりぃ…」

「待ってないです。浮かれすぎて早く来たんで」

「ん、行く」

「はい!!」



カワイイな、やっぱり…。



今日は1時間だけじゃなく、もっと一緒にいれる。



ガラにもなく、浮かれる。



「お願いがあります」

「あ?」

「お名前、教えてください」

「ケント…」

「ケントさん…へへっ」



自分も名乗れよ。



お前の名前はなんていうんだ?



「あたし、若菜です」

「ん、了解」

「ケントさん、何年生ですか?背が高いから、3年生かな~って、勝手に思ってましたけど」

「3年」

「やっぱり!!あたし、2年です」



1つ下だったのか…。



小さいのは、もう延びない?



まぁ、カワイイんだけど。



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