ラブハンター
誰かになにかよからぬことされるから。



肌の色白い。



腕とか、折れそうなほど細い…。



斎藤って、女だな…。



ケータイで確認した時間はすでに5時間目が終わる直前。



最後は出た方がいいのか?



「斎藤、起きろよ」

「んっ…」



あっ、ドキッとしてしまった…。



女って、男と違う…。



華奢って、こういうことを言うのか…。



「何時?」

「ん…」



ケータイを開いて見せると、また目を閉じ始めた。



寝続ける気!?



6時間目出ねぇのかよ。



「杉田ってさ…」

「うん?」

「実は癒し系だね」

「はぁ!?」

「一緒にいてもヤじゃない…」



どんな意味だよ。



俺がいても何てことなく寝たから?



安全地帯ってことか?



「俺だって男なんスけど…」

「ははっ!!セーフティゾーン」

「失礼だな」



ちょっとムラついたってのに。



俺だって年頃の男だからな。



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