ラブハンター
その日から、自然に目が斎藤を追う。



見たくないのに、斜め後ろにいる斎藤が気になって仕方ない。



くそ~…。



変なこと言うからだろ…。



なのに斎藤はいつもと変わらぬ様子で、静かに本を読んでる。



「井崎、斎藤ってどんなヤツ?」

「斎藤って、斎藤 ルカ?」

「ん」

「3年のレオって先輩の女」

「先輩の…」

「悠大は来たばっかりだから知らねぇだろうけど、レオ先輩はヤバい。組長の息子~」



マジかよぉ~!!



斎藤が言ってたのは本心だったとか?



家に帰って陽の部屋。



気になって仕方ない。



「レオさん?」

「知り合いか!?」

「ん~、一応何回か遊んだことあるけど。俺はヤダね、あの人。頭イっちゃってんじゃね?って感じ」

「マジか…」

「悠大のクラスの斎藤ルカって超美人、レオさんの女」



やっぱりそうだったのか…。



別れたいのに別れられないってことだったりして…。



「斎藤、悩んでたり…」

「やめとけよ!?レオさんの女に関わんの」



斎藤…。



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