ラブハンター
みんなに平等にしなきゃ、揉め始める。



そんなの面倒だし。



そう思って、ため息をついた。



俺ばっかり悩んでるみたいでムカつく…。



くそぉ~…。



「ちょっとトイレ~」

「行ってらっしゃ~い」



逃げ出してしまった…。



疲れてんのか、俺は。



ストレス発散、今日も悠大と踊りに行こう。



そう決めて、トイレに行った後にばったり出くわしてしまった。



白咲…。



「ムカつく、カッコイイ…」

「まだ言ってんの?」

「先輩のこと、ちょっと嫌いになれました」

「よかったじゃん」

「頭、カワイイから…また好きになったけど」



直球。



マジでこのチビ、めちゃくちゃカワイイぞ。



仕草のひとつひとつがカワイイ。



「俺、性格悪いし。女癖も悪い。いいとこねぇからやめとけよ」

「顔はいいですよ?理想フォルム」

「そうスか。ってか、近づいたらまたキスしちゃうよ~?」

「そしたらまた噛みつきます」



懲りてねぇ…。



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