ラブハンター
だからまたキスしたら、また噛まれた。



マジでいてぇんだって!!



「嫌いになった?」

「はい、でも、いい匂いがしたから…好きになりました…」



人通りが少ない廊下で、もっとキスした。



噛むな、もう。



「ヤダっ!!他の人と一緒にしないでください!!」

「ムリ。俺は好きでもねぇヤツにキスしたり、顔がタイプならセックスだってしちゃうわけ」

「知ってます…」

「こんな男にハマんなよ。バカ見んの、お前だよ?」

「それでも…好きで好きで、好きがなくならなかったら…独占したくて、たくさん先輩が欲しくなります…」



そんな顔して…。



殺し文句か?



ヤバいって。



俺がお前を好きになったらどうしてくれんの?



「恋なんてのは幻想。好きになったって、ソレは一時的なもん。好きだって相手を裏切るしウソもつく。心変わりだってする」

「一時的じゃないって、信じたいです」

「ムダ。今にわかる。俺なんかより、いいヤツいっぱいいるから」



そうだ、悠大とか。



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