ラブハンター
心配すぎて、全く眠れなかった。



悠大は数ヶ所の骨折と打撲。



命に別状はないそうだ。



「悠大…?」

「ん~…」

「起きてんの?」

「悪い、今聞こえ悪くて…デカい声で頼む」

「元気ですか~!?」

「バカか、陽。察しろ…」

「レオさん…だよな?」



病院のベッドの上で、顔半分は包帯。



腫れてて原型がわからないくらい。



イケメン、台無し。



「金属バットで殴られたの、生まれて初めてだ…」

「内臓、無事でよかったな」

「なんか…意識飛びそう…。斎藤に…謝らないと…」

「やっぱりレオさんなんだな…」

「何も…するなよ?俺が勝手にしたこと。陽は…関係な…から…」



眠ってしまった悠大を見て、正直ムカついた。



何があったのかわからない。



だけど…悠大は俺の大事な友達なんだ。



でも、あの男に関わりたくないのも事実。



まずは悠大の回復を待つしかない。



毎日見舞い行ってやる。



「よっさん、悠大寝たから帰る」

「尚道に入院準備頼んだから。ケン、眠くねぇなら運転頼む」



最近免許を取ったケントに乗せられ、無言で家に戻った。



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