ラブハンター
目を開けると、白咲も気持ちよさそうに眠っていた。



カラダを起こし、脱いだブレザーをかけてやる。



白咲の半分以上かくれてしまうサイズの違い。



ホント、小さい…。



「先輩…?」

「寝ちゃダメだろ~。食べられちゃうぞ」

「先輩になら食べられてもいいです…」

「いいの?」

「だって今の先輩弱ってそうだから。つけ込むなら今かもしれないです」



カワイイ顔してなにを言う。



今の俺はマジでダメだって。



悠大のことがショックすぎて動揺してんだよ。



誘惑すんな。



「抱っこさして?」

「イヤです。どちらかと言えば先輩を抱っこしてあげたい。あたし、先輩の髪、立ってない方が好きです」



そう言って何もしてない頭を撫でられた。



なんで他の女と違うかなぁ…。



「先輩の髪柔らかい」

「気持ちいい」

「大好きです、陽先輩」



ニコッと笑うから…。



むしょうにキスしたくて。



触れるだけのキスをした。



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