ラブハンター
そう思うと怖くて…勇気がでない…。



ついには雨が降り出した。



傘を持たない若菜が雨に濡れていく…。



俺を待ってるアイツが、拾った猫と被った。



気がつけば目の前に立ち、俺を見上げた若菜は満面の笑みで笑った…。



欲しい、コレが。



お前の声聞けないと、苦しくて眠れなくなりそうだ。



「待ってましたよ」

「知ってる」

「ケントさん、やっぱり優しい…」

「若菜、好き」

「へっ!?」

「お前のこと好きすぎて、頭おかしくなる。お前、俺のになるか?」

「いいんですか!?」

「苦しいこと、多くなるかもしれない。危ない目に遭わせるかも。それでも…俺んとこに来たいのか?」



泣きながら頷いた若菜を…やっと抱きしめた。



離してやんねぇ。



俺の若菜は俺が守る。



「初めてそんなに喋りましたね」

「限界」

「ずぶ濡れですね」

「ん」

「すごく…嬉しいですね」

「あぁ」



とにかく幸せで、もうなんだっていい。



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