ラブハンター
俺のだ、若菜。



比較的に近いうちのシェアハウス。



このままでは風邪をひきそうなので、若菜を連れてきた。



「「あっ…」」



最悪な状況。



なんだよ、コレ…。



「ケントの…女?」

「お前に関係ねぇ」

「なら俺にも何も聞くなよ!!」



陽が女を家に連れてきたのなんか、たぶん初めて。



小さくて、雰囲気が若菜に似てる。



「ケントさんの…弟さん…?」

「陽先輩の…お兄さん?」



違うっつーの。



陽と趣味が被ったことが気に入らない。



「白咲、俺の部屋こっち。今タオル持ってくるから」

「先輩の部屋ぁぁぁ!!」



喜び方ハンパねぇな。



陽の女は元気っぽいけど、若菜は物静か。



汚い言葉なんて絶対使わなそうだ。



「白咲ぃぃぃ!!濡れたままベッドに乗るな!!」

「ごめんなさぁい…。でも陽先輩の匂いが…ムフッ…」

「コラ、変態。お座り」

「はいっ!!」



懐かれてんな、陽…。



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