ラブハンター
今日も俺より先に柴田さんが来ていた。



疲れた顔…。



「うス」

「あっ、おはよう」

「働きすぎなんじゃない?休み入れた?」

「元気だけがとりえ」

「疲れた顔して、何言ってんだか。着替えてくる~」



柴田さんとは同い年のせいか、それとも俺が教育係だからなのかはわからないけど。



話しやすい。



仕事を覚えるのも早いし、何より気が利く。



彼女が掃除したとこはピカピカだ。



更衣室で着替え、キッチンに入る。



よし、週末、頑張りますか。



「柴田さん、悪いけどアルコール類補充しといて」

「わかりましたぁ~」



テキパキ仕事をする彼女は、見てて気持ちがいい。



背は低くないのに、華奢なカラダでよく頑張ってると思う。



最近気づいた。



俺って、柴田さんみたいな人がタイプらしい。



女らしくないというか、弱々しくない。



まっすぐな線がある人だと思う。



きっと、強い女。



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