ずっと大好き…この恋は秘密 …
浅井のジャージにくるまりながら
みのりはベッドの上に座り直す。
…浅井さんの匂いしなくなっちゃったな
ふんわりと香るのは
洗剤の匂いだった。
少しがっかりしながら窓の外に目を向ける。
浅井さん
今日は無理だよ。
だってこんな天気だもん。
他の誰かさんには会えないよ…
…会いたかった?
みのりの口から小さくため息がもれる。
奥さんがいるのに
火曜日の誰かにやきもちやいてる…
奥さんの次に
あたしを想って欲しいなんて…
こんな事考えるあたしはどうかしてる。
あたし…
別に『不倫』がしたいんじゃない。
したくもないよ、そんな事。
…軽蔑すらしてる。
でも
じゃあ…
今のあたしがしてる事は…?
例え
浅井さんにあたしへの気持ちがなくても
奥さんから見れば
きっとそう見える…
浅井さん…
いいの?
奥さん傷ついちゃうよ?
あたしなんかに…
優しくしてる場合じゃないよ…
奥さんを傷つける前に
あたしに
『サヨナラ』を言ってよ…
そしたらもう電話待ったりしないから…
期待なんかしないから…
想いは
捨てられないかもしれないけど…
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