ずっと大好き…この恋は秘密 …
「じゃあ、あれは?」
その後も
先生は黄色い車を見る度に
みのりに聞いてきた。
子供のような意外な一面が
なんだか先生を可愛く思わせる。
「あれは…
う〜ん…微妙だけど
ギリギリOKですね」
みのりの言葉に
先生が小さくガッツポーズして…
「やった!
…つぅか何基準だよ(笑)?」
「え、普通の色彩感覚ですよ(笑)
クレヨンの黄色の色ならOKです」
みのりの言葉を聞きながらも
先生の視線はまだ窓の外に向けられていた。
そして
少ししてから諦めたように笑う。
「ダメだ…
オレ色彩感覚絶対ねぇ(笑)
…見かけたら写メ撮っとくから
後でおまえが確認しろよ」
「…先生さっきあたしの事
ガキって言ったくせに…
そんなに夢中になってる先生だって
ガキじゃないですか(笑)」
『後でおまえが確認しろよ』
なんだか特別に聞こえてしまった先生の言葉に…
ドキドキ騒ぎ始めてしまった胸の音をごまかしたくて
先生をわざとからかった。
でも
「男ってゆうのは
いつまで経ってもガキなんだよ」
先生の後ろに太陽があったせいか…
その笑顔がやけにキラキラして見えて
ドキドキをごまかす言葉が見つからなかった。
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