ずっと大好き…この恋は秘密 …
5..本当の気持ち

最悪の目覚め




肩のあたりが…

というよりは全身が痛くて目が覚めた。


「いってぇ…」



目を開けると白いカーテンが風で揺れている。


見たことのない風景…





…どこだ?





上半身を起こすと
体に痛みが走った。


かすかに消毒液の匂いがして

周りを見渡し、ここが病院だということを認識した。






…あぁ

オレ、事故に巻き込まれたんだっけ…






思い出した瞬間
背中を冷たいものが走った。



すごい勢いで前の車がぶつけられて…


気付いたらもうバイクから振り落とされてた…



「…よく生きてたな(笑)」


ポツリと独り言を言って
両手を眺める。



「遼兄っ!」


病室の入り口で声がして
浅井が視線を向けると…


半分泣いているような顔で悟が立っていた。


「…おまえ泣いてんの(笑)?」


浅井が笑うと悟は手に持っていたコンビニ袋を落として

浅井のベットに飛び込んできた。


「おまっ…いてぇよ!」


「遼兄〜…

心配したんだからなぁ!


父ちゃんから電話がきて…

病院きても意識戻ってないし…


…あ、先生呼ばなくちゃ。

ちょっと待ってて」


半ベソのまま病室をでる悟を見て浅井が呆れたように笑った。





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