ずっと大好き…この恋は秘密 …



「おはよ〜!」


明るい友達の声も
廊下を走る足音も

建て付けが悪い教室のドアでさえも気に入らない。



みのりは友達の会話に入るでもなく

自分の席について机に突っ伏した。


窓際のみのりの席からは

校庭と青空と…
ひときわ輝く太陽が見える。







…浅井さんは

普通に教習出てるのかな…



こんなに…

抜け出せないのはあたしだけ?




だって


無理だよ…



昨日の今日で

切り替えられるくらいの想いじゃない…



それどころか

浅井さんの事を
思い出に出来る日がくるのかもわからないよ…


この気持ちが消えるなんて…


信じられない。





もう期待はしない。


だけど…



気持ちも変えられない…






好きでいるだけなら許される?





それとも

それすら許されない…?







眺めていた校庭のグランドを他のクラスの生徒が歩いてる。


開いている窓から騒がしい声が聞こえてきた。






だめだ…

今日は全部気に入らない。






みのりは目を閉じた。



瞼の裏に…

浅井の笑顔が浮かんで…





閉じたはずの目から涙がこぼれた。




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