ずっと大好き…この恋は秘密 …



『へぇ、来月ね。

なんて名字?』


夜浅井からかかってきた電話で
みのりは里奈が教習所に行く事を報告していた。


「…内緒」


『なんでだよ(笑)』


電話越しに聞こえる浅井の笑い声にみのりの胸がキュンと締め付けられる。



「だって…

教えたら浅井さん里奈に話しかけたりするでしょ?

話しかけるのはいいけど…

仲良くなって…
好きになっちゃったら嫌だもん…」



子供じみたやきもちが恥ずかしくて

最後の方は消え入りそうな小さな声だった。



でも浅井にはしっかり聞こえていたようで

電話の向こうで浅井の笑い声が聞こえた。



『…おまえ、ホントに可愛いな(笑)』


浅井の言葉にみのりが顔を赤くさせながら口を開く。



「だって浅井さんきっと人気あるもん…

里奈って明るくていい子だし、
もしかしたら浅井さんはあたしより里奈の方が好きに…」


『ならねぇよ(笑)』



「でも…」


はっきりと否定した浅井の言葉はうれしかったのに

それでも不安が消えなくて
みのりが少し拗ねたような声を出した。





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