ずっと大好き…この恋は秘密 …
『…電話じゃしょうがねぇからまた会った時に話すけど…
絶対になんねぇから安心してろ。
な?』
浅井にうまく丸め込まれたように感じながらも
『また会った時に…』
という言葉がうれしくてみのりが頷く。
『それより何がいい?
ご褒美』
「…あたしが決めるんですか?」
てっきり浅井が決めてるもんだと思っていたみのりが少し拍子抜けした声で答える。
『佐倉の好きなもんでいいよ。
飯でも物でも』
パッと浮かばなかったみのりは
「考えときます」
とうれしそうに答えた。
子供っぽいやきもちでいっぱいだったみのりの頭の中が
浅井の『ご褒美』に塗り替えられる。
もうウキウキしている単純な自分に
呆れて笑みがこぼれた。
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