ずっと大好き…この恋は秘密 …
「…そんなにかっこいいの?」
祐の質問にみのりは先生の顔を思い出す。
そして
首をひねった。
「なにそれ(笑)
でも先生ってかなり年上でしょ?」
みのりが少し考えてからうなづく。
「多分20代半ばから後半だと思うけど…」
「10歳ちかく離れてるのに好きなの?」
祐の言葉にみのりは少し考えた後笑った。
「なんか…
歳とか全然気にならなかったよ(笑)
自分でもどこが好きとかってわからないし
外見だってそんなにタイプって訳じゃないんだけど…
なんとなく…
本当になんとなく気になる感じ…」
微笑みながら話すみのりに…
祐もため息をつき微笑んだ。
「まぁ、でもみのりが本気なら応援するけどね」
祐の明るい笑顔にみのりも笑う。
『本気なら』…
なんかよくわかんないな…
だって
好きになるほど一緒にいた訳でもないし
話した訳でもない。
それなのに…
なんでこんなにドキドキするんだろ…
みのりは
先生と同じタバコの匂いをさせている見知らない男が
みのり達のテーブル脇を通る度に胸をドキドキさせていた。
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