ずっと大好き…この恋は秘密 …



「でも月曜日と火曜日はなるべくお休みにしてもらってるから…


だから…

浅井さんが会える時は会いたいんですけど…」


みのりがちらっと浅井を見あげながら言った。


「…おまえが休みの日は全部会えるよ」


優しく笑う浅井に
ドキドキしながらみのりが少し言いづらそうに切り出した。


「…火曜日も?」


「あぁ。

…ただ火曜は毎週悟が勝手に遊びにくるからなぁ…

悟も一緒に着いてくるかもしれないけど」


ため息をつきながら言う浅井の腕に
突然、みのりがしがみついた。


「火曜日の約束の相手って…

悟くん?!」


「あ?

あぁ…」






…なんだぁ

他に誰かいるんじゃなかったんだ…


よかった…



よかったぁ…





「あたし、てっきり…」


安心した笑顔でみのりが浅井を見上げると、
思った以上に近い位置に浅井の顔があり、

みのりがびっくりして慌てて離れる。


「てっきり…何(笑)?」


ぎりぎりまで助手席のドアに寄ったみのりに
今度は浅井が近づき意地悪に笑ってみのりに聞いた。



「…なんでもないです」


何度も二人きりになった車の中


今までにない空気が二人を包んでいた。






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