ずっと大好き…この恋は秘密 …
それからもほぼ毎日
みのりは教習所に通いつめた。
でも
浅井と一緒になる事はなくて
聞こうと思っていた名前も聞けないままになっていた。
実直の予約の時、
先生を指定できるって話も聞いていたけど
勇気が出なくて言えなかった。
受付のおばさんに
気持ちがバレてしまう気がして…
『佐倉さん、21番』
見つめていたおばさんと目が合い
みのりは慌てて席を立った。
21番車の前に立ち先生を待つ。
…待っている間に12番車を探す。
いつの間にかそれがみのりの日課になっていた。
今日は斜め後ろにあった12番車を見つめる。
浅井がいつも座ってる助手席…
『座ってみたい』
心に浮かんできたそんな気持ちを
みのりは慌てて消す。
…やばい
あたし変態みたい…
祐ちゃんに言ったら絶対笑われるし…
「はい、手帳」
いつの間にか来ていた先生にみのりが急いで手帳を渡した。
.