ずっと大好き…この恋は秘密 …
「…あたしも」
赤い顔で少し微笑んでみのりが答えると
電話の向こうから優しい浅井の声が聞こえた。
『よかった(笑)
じゃあ教習終わったら家の近くまで迎えに行くから』
浅井の優しい言葉に酔いしれていたみのりが
ある事を思い出しはっと我に返る。
「あっ…でもあたし今日バイトなんです」
『じゃあまた本屋の駐車場で待ってるよ』
笑って頷こうとしたみのりだったが
圭司の顔が頭に浮かび…
数日前の三谷の言葉を思い出した。
『彼氏の事さぐり入れてきた』
例え軽い気持ちでも
みのりにはそうはとれなかった。
三谷もきっとみのりと同じように感じたから
言いに来たんだと判断していた。
高速教習であんなに無口だった三谷が
ただの圭司の冗談まじりの言葉を真に受けてわざわざ忠告になんかくるはずない。
もし冗談でも
軽い気持ちで色々できてしまう人。
軽い気持ちで
浅井さんとの関係を壊す人…
もし…
浅井さんの事がバレたら…
きっと圭司くんはあたしのして欲しくない行動にでる…
「あ…でも今日はちょっと遅くなるから…
ってゆうか、バイトの後だとちょっとしか会えないし…
月曜日じゃダメですか?」
みのりは浅井に変に思われないように
心臓を落ち着かせながら言った。
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