ずっと大好き…この恋は秘密 …
「…オレ確かに軽いし今までも軽い付き合いしかしてこなかった。
彼氏もちの女なんて面倒で手出した事なんてないし。
…なのに
佐倉の事は…」
「やめてよ」
今度はみのりが圭司の言葉を遮る。
「そうやって告白するのもお決まりのパターンなんでしょ?
…あたしは圭司くんなんか好きにならない。
…大嫌い」
涙を浮かべた目でそう言うと…
みのりは従業員室から出た。
怒りと悔しさで…
手が震えている事に気づいた。
…最低
最低最低最低っ!
なんでキスなんか…
『なのに佐倉の事は…』
何?
本気で好きとでも言おうとしてたの…?
…本気で好きなら
あたしの気持ち無視してキスなんかしない…
「…大嫌い」
落ちてきた涙を拭きながら
みのりは唇に指で触れる。
圭司のキスの感触がまだ消えずにいた。
浅井さん以外の人のキスなんて…
いらないのに…
浅井さんのキスしか欲しくないのに…
浅井さんに
会いたいよ…
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