ずっと大好き…この恋は秘密 …
「…あたしも会いたかったです」
みのりも浅井に照れたような笑顔を向けた。
「『迷惑』とか言われたらどうしようかと思ってちょっと悩んでたんだ(笑)
佐倉待ってる間…
つぅか終わるの早くねぇ?
20時半過ぎくらいまでのバイトだろ?」
浅井の車の時計は19時07分を示していた。
「あ…ちょっと体調が悪くて…」
今日あった事全てを説明することは出来なくて…
みのりが嘘をついた。
嘘をついた罪悪感で少しうつむいているみのりを
浅井が下から覗き込む。
「…大丈夫か?」
浅井がみのりのおでこに自分のおでこをくっつけた。
「熱はないけど…
目…赤いな。
風邪か?」
浅井の落ち着いた声がみのりの胸を締め付ける。
嘘が苦しくて…
胸が痛かった。
「…違う
違うんです…
ごめんなさい…
体調悪いなんて嘘なんです」
少し震えた声で言うみのりに浅井が笑った。
「なんだよ(笑)
さぼり?
佐倉でもそうゆう事する…」
少し意地悪な顔をした浅井がみのりの顔を笑いながら覗いた。
そんな笑顔も
みのりの目にたまった涙に気づいた瞬間に真剣な表情に変わった。
みのりの瞳から…
涙がこぼれた。
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