ずっと大好き…この恋は秘密 …





どれくらい抱き合っていたのかわからない。





浅井はただみのりを抱きしめていた。


泣いたせいか、自分の腕の中で小さく震えるみのりがとても愛おしく感じて

なかなか離せなかった。




「…浅井さん」


浅井の胸に顔をうずめているせいか、
少し曇ったみのりの声が聞こえた。



「…落ち着いた?」


浅井がゆっくりと腕を緩める。


みのりが小さくうなづき浅井を見上げた。



真っ赤になった目と鼻を見て浅井が優しく微笑む。



「…ごめんなさい、

いっぱい泣いちゃって…」



みのりが恥ずかしそうに笑う。


「いいよ、そんなん(笑)


つぅか…

泣かれた方が安心するし」


みのりが不思議そうな顔で浅井を見つめていると
浅井がみのりから目を逸らした。



「いつも…

オレのいないとこで泣いてんじゃないかなって…

気になってたから」



浅井の言葉に
みのりは驚いて…

少し困ったように微笑んだ。



そんなみのりを浅井が横目で見る。



浅井の視線に気づいたみのりが振り向くと

浅井がみのりの頬に優しく触った。




その瞬間…


みのりの体がすくんだ。






圭司と同じ動作に…


動揺して―――…





俯くみのりを浅井が呼ぶ。


「佐倉…」



浅井がみのりの頬から手をゆっくりと離した。



「…オレの事好き?」



浅井の言葉に

みのりは驚いて浅井を見上げた。




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