ずっと大好き…この恋は秘密 …


「んん…っ」


静かな車内にみのりの苦しそうな吐息だけが聞こえて
みのりは恥ずかしくなって浅井の胸を軽く押す。



それでもなお求めてくる浅井に

みのりは戸惑っていた。



「…浅っ…んん…あっ…」



何かを言おうとしてもすべてかき消されてしまうような激しいキスに

みのりは目を閉じて浅井のシャツを握った。



胸のドキドキも

呼吸でさえも追いつかないほどのキスが


一度も聞いた事のない浅井の気持ちを表しているような気がした。




キスを止めない浅井に困惑しながらうれしく感じていた。


一度開けた目を再び閉じる。









…また離れられなくなる。



また


好きになる…



あたしを好きじゃないなら

優しくしないで…



こんなキスなんか

しないでよ…





優しくされる度


キスされる度


笑顔を見る度…



一緒にいればその分だけ

好きになっちゃうんだから…





どんどん好きになっちゃうんだから…






『オレの事好き?』


なんでそんな事聞くの?



あたしの気持ちを
浅井さんは受け取ってくれないのに







なんで…?






好きに


決まってるのに…






大好きに決まってるのに…








みのりの閉じた目から…


涙が流れた。







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