ずっと大好き…この恋は秘密 …



「そういや、いつ来るの?
教習。

おまえの友達、今月からって言ってなかった?」


浅井が入れ立てのカフェオレをみのりに渡しながら聞く。


いつの間にかソファに並んで座るのが当たり前になっていて

そんな事もみのりをうれしくさせる。



浅井も片手にマグカップを持ちながら

当たり前のようにみのりの隣に座った。


「多分20日くらいかな…

放課後だけだから結構長期間かかりますよね」


「まぁ、3ヵ月もあれば大丈夫だろ…

佐倉は早かったよな(笑)」



2人の頭に夏休みの教習所が浮かんでいた。



まだこんな関係になるとは想像もしてなかった頃…



ただ好きでいられればよかった頃…



「…おまえバイト続けんの?」


突然の浅井の言葉にみのりは少ししてから口を開く。


「うん…

まだ1ヵ月ちょっとしか働いてないし急に辞めるなんて迷惑だし…」


浅井の誕生日プレゼントのために軽い気持ちで始めたバイトだったが

辞めたいと言い出すのは
なかなか難しい事に最近気づいた。



「…あいつは?」



浅井の声のトーンが変わったのを聞いて、

『あいつ』が『圭司』を指していることがわかった。



みのりが気まずそうに話し出す。



「金曜日会って…

謝ってもらった。

もうしないでって言ったし…


多分もう大丈夫…」


「大丈夫なわけないだろ?」


みのりの言葉を浅井が遮った。



「…また何かされたらどうするんだよ」


「でも…」


いつもとは違う浅井の強い口調に…

みのりは戸惑っていた。




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