ずっと大好き…この恋は秘密 …
「え、でも…」
「…そうゆう意味じゃないんだ」
真剣な浅井の顔に…
清水が黙った。
しばらくの沈黙の後
浅井が真剣な目で清水を見つめながら口を開く。
「…このジッポはオレの一番大切なやつから貰ったもんだから…
だから、これ以外は使えない」
浅井が胸ポケットのジッポを拳で叩いた。
「ごめんな…」
浅井の真面目な言葉に
真剣な表情に…
清水も何も言い返す事なく黙ってその場を去った。
『一番大切なやつ』
なんで一番伝えたい相手に言えないんだよ…
あれからずっと…
月曜のみのりの顔が頭から離れないでいる。
泣きそうな笑顔が…
浅井の胸を締め付けていた。
佐倉にあんな顔させてるのは
オレだ―――…
一番大切にしたい相手を
傷つけてる…
誰よりも大事に思ってるのに…
泣いてるなら抱きしめてやりたいのに…
泣かせてるのは
オレだ…
不甲斐ない自分が情けなくて…
嫌になる。
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