ずっと大好き…この恋は秘密 …


「じゃ交代して」


浅井が停車するように指示したのは

教習所からまだ5分ほどしか走っていない所だった。



…もっと眺めていたかったのに



少し残念に思いながら
みのりが運転席に移る。




…でも


隣もいいんだけど…





ってゆうか

傍にいられればなんでもいい…



後部座席よりも浅井を近く感じる運転席に乗ったみのりの顔が緩む。



「じゃあこれから高速乗るからな」



にやける顔を必死で隠すみのりの運転で車が走り出した。



「同じ高校?」


浅井の問いかけに
三谷が答えるかと思い
黙っていたみのりだったが

三谷が口を開く様子がなかったので慌てて答えた。



「そうです。

クラスは違いますけど…」



「あ、黄色い車」


浅井の言葉にみのりが浅井の視線の先を見た。



「…浅井さん」



浅井は苦笑しながらみのりを見ていた。



2人の目の先にあったのは

黄色い三輪車だった。



「もぅ、からかわないでくださいよ」



そんな会話をしている2人を

後ろの三谷が不思議そうに眺めていた。





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