ずっと大好き…この恋は秘密 …



「うん…

こないだ誕生日だって聞いてたから今日呼び出してプレゼント渡したんだけど…

受け取ってもらえなかった」



清水がドカッと壁に寄りかかりながら話す。






誕生日…



浅井さんのこと…?





みのりの神経がすべて耳に集中していた。




「でも結婚してんだろ?

仕方ないじゃん。


つぅか珍しいよな(笑)

清水がそこまで男に入れ込むのも…

しかも結婚してる男になんてさ」



圭司が半分からかうように清水に話す。


「だって本当にタイプだったんだもん。

超かっこいいんだよ、浅井さん」



清水の言葉に…

圭司とみのり、2人の時間が止まった。




『浅井さん』



その言葉に反応し
圭司がみのりの後ろ姿を見る。





みのりは圭司の視線を背中に感じたまま…

動けなかった。



圭司にバレる事よりも

清水が浅井に告白した事で頭がいっぱいになる。



自分の知らないところで
清水と2人きりになった。



そんな些細な事が嫌だった。




「やっぱり奥さんが大切なんだよね…

本当に好きだったのにな…


でも結婚してるなら仕方ないか…」



清水の言葉がみのりの胸に突き刺さる。






『結婚してるなら仕方ない』





そんなの…



知ってるよ。






知ってるのに…





言葉にできない気持ちが
胸に詰まって



息ができない…






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