ずっと大好き…この恋は秘密 …
教習所までの帰りの車の中で
みのりは後部座席から浅井を見ていた。
…なんか
知らない人みたいで話しかけられなかった…
きっと
あたしの知らない浅井さんがいっぱいいるんだ…
あたしが知ってるのは
『先生』をしている浅井さん…
それしか知らない…
「後ろで寝るなよ〜」
ぼんやりとそんな事を考えていたみのりに浅井が声をかけた。
そして振り向いて笑う。
「今、目開けたまま寝てたろ(笑)」
「…考え事してたんですよっ」
少し膨れた後、みのりも笑った。
知らなくても…
それでも好きになっちゃったんだもん…
知らない部分があったって…
あたしは
今目の前で笑う浅井さんが好き…
意外と子供っぽいとこも…
すぐからかうとこも…
あたしの知ってるところは全部好き…
浅井さんは…
あたしがこんな気持ちでいることを知ったら…
もう笑ってくれない?
こんな生徒は…
いらない?
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