ずっと大好き…この恋は秘密 …
「…こないだ
ごめんなさい。
あんな事言うつもりじゃなかったのに…
ひどい事言ってごめん…」
謝るみのりを圭司が目を丸くして見ていた。
「…それで泣いてんの?」
圭司の変な質問にみのりが涙を拭きながら頷く。
頷いたみのりを見て
圭司が満足そうに笑った。
「つぅか気にしてねぇし(笑)」
圭司がゆっくりとみのりに歩み寄ってきて…
「…オレの事思って泣いてくれたんだ?」
ニヤリと笑う圭司からみのりが目を逸らした。
「…菜々子と佐倉は別に似てないよ」
圭司の言葉に…
みのりが視線を圭司に戻す。
そして今度は圭司がみのりから顔を背けた。
「大体、似てる女と一緒にいたって思い出してつらいだけだろ」
いつもは嘘っぽい圭司の言葉が
この時だけは素直に聞き入れられた。
圭司の気持ちが痛いくらいに伝わってきたから…
「菜々子はもっと可愛かったし大人しくて優しかったしな」
そう皮肉気に言って笑う圭司に怒る事ができなかった。
そんなみのりに圭司が笑う。
「つぅか調子狂うからいつもの生意気な佐倉に戻れ(笑)」
圭司の言葉に…
みのりは少し膨れながら笑った。
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