ずっと大好き…この恋は秘密 …
冷え切っていた手がやっと体温を取り戻した。
みのりが自分の手を眺める。
さっきまで浅井さんと繋いでた手…
「佐倉」
急に上から浅井の声が降ってきて
みのりが顔をあげる。
「…コース内のゴミ拾い行くぞ。
遅刻した罰」
意味の分からない浅井の言葉にみのりが目を丸くする。
「ほらっ、急げ」
訳の分からないまま浅井に促されて立ち上がる。
不思議そうに浅井の後ろを歩き出すと…
後ろにいた派手目の女の子達の内緒話がみのりの耳に飛び込んできた。
「罰掃除だって…
ってことはまた戻ってくるよね。
それまで待ってようよ」
「だね。
今日こそは浅井落としてやる」
…そうゆう事ですか。
クリスマスで浅井さん目当ての女の子達が浅井さんを待ってて…
バレたら困るから『罰掃除』…
なんか
すごく特別扱いされてる気分…
ちょっとだけ優越感。
でも浅井さんとなら罰掃除だってなんだってうれしいけど…
にやけながら後ろを歩くみのりを浅井が不思議そうに見ていた。
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