ずっと大好き…この恋は秘密 …
「あたし浅井さんにだったら何されてもいいよ…?
…傷つけられても泣かされても
浅井さんにされるなら大丈夫だもん」
そう言って真剣な表情のみのりが浅井を見つめる。
「何されてもって…(笑)
佐倉のエッチ(笑)」
からかう浅井の胸を叩きながら
みのりが浅井を見上げた。
「…だから
そんな寂しい顔しないで…
あたし…
どんなに優しくても他の人じゃダメなんです。
浅井さんじゃなきゃダメ…
絶対にダメだしやだ」
浅井さんからあたしへの罪悪感を取り除きたかったのに…
いくら考えてもそれ以上言葉がでてこなかった。
何を言えば浅井さんを楽にさせてあげられるのかわからない。
すごく
すごく
もどかしかった。
あたしの心の中全部を見せられたらいいのに…
そうすれば浅井さんに伝えられるのに…
こんなに好きって…
遠回りする言葉が
もどかしい。
みのりを抱きしめながら浅井が笑う。
「ありがとな…
…オレも佐倉じゃなきゃ嫌だ。
だから…」
浅井が抱きしめながらみのりの髪を撫でる。
「一緒に頑張ってくれる?
離婚が成立するまで…
変な目で見られる事もあるかもしれないけど…
待っててくれるか…?」
浅井の腕の中でみのりが何度も頷いた。
すぐ隣の歩道を歩く子供にひやかされて…
2人で顔を見合わせて笑った。
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