ずっと大好き…この恋は秘密 …
浅井さん
きっとあたしに払わせないために先に乗ってろなんて言ったんだ…
だってさっき降りたばっかだもん。
まだ暖かいよ。
浅井が後ろポケットから財布を取り出し会計をする。
…かっこいい
どんな仕草もかっこよく見えて…
みのりがぼーっと浅井を見つめる。
支払いの仕方もなにもかもがスムーズで
大人の男だった。
おつりをぼんやりと待っている姿さえかっこよく見える。
そんな浅井に惚れ惚れして
みのりの顔が自然とにやける。
支払いを済ませてから
浅井がタバコを指差した。
店員と何回か会話をしてタバコを受け取り支払いをする。
あの女の子いいなぁ…
コンビニの店員にすらヤキモチをやく自分に少し呆れる。
やばい…
どんどん好きになっちゃうよ…
だけどどんなに好きになっても
今度は浅井さんが受け止めてくれる。
『待っててくれるか?』
当たり前だよ。
好きなんだもん…
一緒にいられるなら
いつまでだって待てる。
浅井さんがいてくれるだけで
何でもできる気分になる…
浅井さんがいてくれれば
あたしは恐いものなんてないんだから。
「おまたせ」
浅井がドアを開けて車に乗り込む。
みのりが笑顔で首を振ると
浅井がさっき買ったタバコを取り出し
箱に付いてたおまけをみのりに渡した。
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