ずっと大好き…この恋は秘密 …



―――…ここは…





小さなライトがついただけの部屋でみのりが目を覚ました。


なんだか体がだるくて頭がぼんやりしていた。


隣に人肌を感じてみのりが左を向く。


すぐ近くで寝息を立てる浅井に気づいて…

思わず声が出そうになったのを必死で抑えた。



浅井の寝顔にさっきまでの出来事が一気に思い出される。






あたし…


あのまま寝ちゃったんだ…


なんだか急に恥ずかしくなって手で顔を隠した。



ってゆうか…

お母さんに泊まるって連絡してない…



怒ってるよね…


…今何時なんだろ




みのりはケータイを取りにリビングに行くためベッドを降りた。


その振動で浅井が起きないように気をつけながらそぉっと降りる。



なんだか違和感を感じて…

寝室を出たところで立ち止まった。






…服

着た覚えないのに…





みのりを大きめのトレーナーが包んでいた。





浅井さんの匂いがする…




その匂いに胸がキュンと苦しくなる。





まさか…


…浅井さんが着せてくれたのかな。


だってあたし着た覚えないもん…


ブラしてないし…



浅井さんが…

あたしにトレーナーを…



…〜っ!!





考えれば考えるほど恥ずかしくなり

1人で顔を赤くしながらリビングに行った。





真っ暗な部屋の中で手探りでカバンからケータイを取り出した。






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