ずっと大好き…この恋は秘密 …
ケータイを開くとその周りだけ明るくなる。
23時3分
時計が表示している時間を見て安心した。
そっか、浅井さん熱あったのに気づいたのが21時くらいだったから…
この時間ならお母さんもまだ怒ってないよね…
ほっとしてから母親にメールをうった。
to.お母さん
sub.遅くなってごめんね
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友達と盛り上がったから泊まっていい?
里奈んちなんだけど家族今日帰らないって言うし。
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軽い後ろめたさを感じていると
すぐにメールが返ってきた。
from.お母さん
sub.Re
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そんな事だろうと思ったよ。
今日は特別だからね。
もし会ったら里奈ちゃんの親御さんにちゃんと挨拶してきてね。
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全然疑ってないメールにみのりは複雑な心境になった。
…ごめんなさい。
メールを見て苦笑いしながら寝室に戻る。
ベッドに入ろうとした時
浅井が腕枕していてくれた事に気づいた。
浅井はみのりが寝ていたところに右腕を伸ばして寝ていた。
…全然覚えてない!
超もったいない…
あたしのために腕枕までしてくれてたなんて…
…着替えさせられても腕枕されても起きないって…
あたしどんだけ爆睡…
ここ数日告白することに緊張してあまり眠れてなかったから…
がっかりしながら浅井の隣に潜り込む。
そして目の前の浅井の寝顔に微笑んだ。
…かわいい
浅井の寝顔をしばらく見つめてから
みのりは目を閉じた。
浅井の匂いなのか
着せてもらったトレーナーの匂いなのか…
大好きな匂いがみのりの鼻をくすぐっていた。
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