ずっと大好き…この恋は秘密 …
「佐倉はオレといたくないの?」
みのりの耳元で浅井が言う。
浅井の低い声が頭の奥まで響いて…
力が抜けそうになる体をみのりが必死で支える。
「いた…いけど…
でも…仕事…だか…ら」
耳や首筋を浅井が唇と舌で刺激する。
途切れ途切れになるみのりの言葉を聞いて浅井が楽しそうに笑う。
「…じゃあ
佐倉がこれからは敬語使わないっていうなら行ってくるかな。
…もう敬語やめる?」
浅井の言葉を理解するのがやっとで
声も出せなくなっていたみのりが何度も頷いた。
「よし!
じゃあ行くか〜…」
みのりが頷いたのを見ると
浅井がするっとみのりを抱きしめていた手を離す。
背伸びをしながら寝室に向かう浅井の後ろ姿を…
みのりが悔しそうに見つめた。
…〜っ!!
あたしばっかりドキドキさせて…
あんな平然としちゃって…
あたしは…
浅井さんに触られるだけで体中がキュウ〜ってなっちゃって…
どうしょうもなくなっちゃうのに…
あんな事しといて平気な顔して離れちゃうんだから…
ずるい…
そう思いながらも、
そんな浅井を心のどこかでかっこいいと思ってる自分もいて…
少し膨れながらようやく泡泡の手を洗う。
冷たい水が朝から火照ってしまった体に気持ちがよかった。
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